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ドングリコロコロの唄がある。
「お池にはまってさあ大変!
どじょうが出てきて
こんにちは・・・やっぱりお山が恋しいと、
泣いてはどじょうを困らせた♪」という唄。
棲むということは一時的なことではない。
ずっと永く棲み、子をつくり、その場を子に譲る。
その繰り返しが出来る場を、棲み家という。
人間はいたるところを知恵と技術と称するもので棲み場とした。
しかし他の生き物は、自らの身体を進化という変化でそこを棲み場とした。
人間の棲み場は知恵と技術でコロコロ変わる。
その度に他の生き物は変化しきれずにそこを去る。
やっぱりお山が恋しいと思っても、その道理はかなわない。
季節は極寒に入る。生き物の泣き声が、北風に混じってヒューヒューと泣く。。。
(坂下 諭)
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