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阿賀川流域学講座 〜第3回 棲み家〜

ドングリコロコロの唄がある。

「お池にはまってさあ大変! どじょうが出てきて こんにちは・・・やっぱりお山が恋しいと、 泣いてはどじょうを困らせた♪」という唄。

棲むということは一時的なことではない。 ずっと永く棲み、子をつくり、その場を子に譲る。 その繰り返しが出来る場を、棲み家という。

人間はいたるところを知恵と技術と称するもので棲み場とした。 しかし他の生き物は、自らの身体を進化という変化でそこを棲み場とした。

人間の棲み場は知恵と技術でコロコロ変わる。 その度に他の生き物は変化しきれずにそこを去る。 やっぱりお山が恋しいと思っても、その道理はかなわない。

季節は極寒に入る。生き物の泣き声が、北風に混じってヒューヒューと泣く。。。

(坂下 諭)


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